憲法改正および憲法に深く係わる報道 (2012年10月分)


掲載日:2012年11月2日

憲法改正および憲法に深く係わる報道(2012年10月分) <参考資料>
 主に「NHKニュース」、「朝日新聞」の見出しを備忘録としてまとめたものです。今後ともご活用いただければ幸いです。

**1962年10月22日 キューバ危機から半世紀**
  ケネディ大統領がキューバ沖の海上封鎖を宣言する。米ソが核戦争のボタンに手を触れかけた日である。その当時のケネディ大統領の「人類は戦争に終止符を撃たねばならない。さもなければ戦争が人類に終止符を打つ」との言葉は、遅々として進まない核廃絶の現状に今なお厳しく警鐘を鳴らすものです。

*1 震災復興予算 許せぬ横流し(9月9日 NHKスペシャル「追跡 復興予算19兆円」) 以下は日本再生の名のもとに復興予算が横流しされるほんの一例です。       
 1,沖縄県国頭村の国道防波堤工事は大雨台風対策として、8年前から通常の道路予算で行われてき たのが、突如「地震対策」という名目が付け加えられ、財源を復興予算に切り替えられる。       
 2,農林水産省は、南極の調査捕鯨を安全に行うことが、被災地の水産業復興支援に繋がるとして調査捕鯨、および反捕鯨団体対策費23億円。       
 3,国立競技場補修は減震に繋がるとして3億円。
 こじつけとしか言いようのない理由で被災地とは関係ない205事業に2兆円以上が計上されている。防衛省も予算流用など「復興予算何でもありで」の状態に平野復興相も「如何なものか」と認めざるを 得ない杜撰な予算要求が続く。
 
*2 尖閣列島戦時遭難者遺族会会長(慶田城 用武氏)の発言要旨(10月3日 朝日新聞 オピニオン)
 「日本の領土を守る議連会長」山谷えり子氏からの「魚釣島」で慰霊祭をしたい。政府に上陸許可申請をするので同意してもらえないかとの依頼に、遺族会は、「御霊を慰めて二度と戦争をしないことを目的」とし、「領土を守るというのとは目的が全然違うので同意できません」とはっきりとお断りしました。

  「日本の主権を守る」と言う人達が「日米地位協定」の改定に本気で動いてくれたでしょうか。オスプレイの配備の反対に声をあげてくれたでしょうか。 遠くにいる人ほど、大きな声で勇ましい事を言える。その結果生じた「ツケ」はまた、私達に回ってくるのでしょう。
*石垣市は今年度から中学校で「新しい歴史教科書をつくる会」系の育鵬社版を使っている。  
*市内には「ボクらの誇り自衛隊」との看板が立つ。
 
* 「憲法無効」請願に「東京維新の会」が賛成。その後、橋下、石原両氏の憲法軽視発言が続く
  日本維新の会と連携する「東京維新の会」は京都市住民から出された「日本国憲法は無効で大日本帝国憲法が現存する」との請願に賛成した。(10/9)
 橋下大阪市長は当初は「各地域の自らの責任で活動すること」と容認するも、翌日には「大日本帝国憲法復活はどう考えてもありえない」と前言を撤回する。(10/10)
 これに対し、石原都知事は「憲法廃棄の立場はとらない」との橋下氏の発言したことに、「間違っている。廃棄したらいい」と語る。(10/12日の定例会見で)
       
* 元朝日新聞編集委員 落合博実さんが語る「新聞の今 権力の代弁者になるな」(要旨:10/21)
 大手紙は消費税について異様なまでに増税不可避論を煽り続けながら、新聞だけ「消費税」を低くしてくれとは、恥ずかしげもなく、よく言うよ」のひと言です。4月6日付朝日新聞社説では「有権者の審判は消費増税を決めた後に仰げばいい」には唖然とするばかり。新聞各社が恐れるのは、広告課税と再販制度の問題があると思われます。どちらも新聞経営に大きく響きます。広告課税は財務相の管轄。財務相の意向に敏感にならざるを得ないわけです。公権力の監視こそ新聞の一番の役割だと信じます。新聞がこの使命を失ってしまえば、単なる情報誌です。   

(1) 安倍氏 改憲を争点化:96条の改憲発議要件の3分の2を2分の1に緩和することを強調。(10/1)
(2) オスプレイ普天間配置:沖縄県民の声を無視した日米政府による強行配置に沖縄の怒り沸騰。(10/1)
(3) 高校歴史教科書の採択変更を強要:実教出版の教科書「高校日本史A」の「国家・国旗」の側注が不適切な記述だと報道。東京都教育委員会はこの教科書を採択した学校に執拗に圧力をかけて変更させる。(10/1)
  *側注:「政府は・・国民に掲揚、斉唱を強制するものではない・・・一部自治体では強制の動きがある」

(4) 原子力規制委員会への「排除」撤回:世論の力、「赤旗」の記者会見への参加認めさせる。(10/2)
(5) オスプレイ沖縄で初訓練:県民の反対の中、東村や伊江島(伊江村)などで離着陸を繰り返す。(10/4)
(6) オスプレイ残り3機も沖縄へ:全12機の沖縄配備強行。沖縄県民の怒りと撤去への意志揺るがず。(10/6)

(7) たこ揚げ オスプレイに抗議:芥川賞作家「目取真 俊」さん「抵抗するのは当然の権利」(10/9)
(8) 沖縄で離島奪還訓練:11月5日〜16日の後半に国内で初めての日米共同統合演習が実施される。演習には西部方面普通科連隊(佐世保市)と第31海兵遠征部隊が参加する。(10/14)
(9) 沖縄で米兵逮捕:帰宅途中の成人女性2人で襲う。繰り返される蛮行に沖縄で拡がる怒り。(10/16)

(10) 参院一票格差 違憲状態:最高裁は2010年の参院選について判断。無効の請求は退ける。(10/17)
(11) 安倍総裁靖国参拝:首相在任中に参拝できなかったのは痛恨の極みとの想いに変わりないと語る。(10/17)
(12) 沖縄県 米兵の強姦事件:県議会は止まらない米兵による事件に抗議する決議を全会一致で可決。(10/22)

(13) 核兵器非合法化声明に日本が参加拒否:非人道性に核兵器廃絶をとの34ヶ国共同声明を拒否。(10/24)
(14) 教育改革 安倍流再び:教科書検定・教育長・・を選挙公約に盛り込み、政権復帰の際の土台に。(10/24)
(15) 仲井真知事 米国で訴え:県主催のシンポジウムで「普天間は本土に移すのが早い」と訴え。(10/25)

(16) 石原都知事辞職:近く新党。衆院選に比例区から出馬。橋下「維新の会」と連携探る。(10/27)
(17) 陸自に「海兵隊構想」:尖閣諸島を巡る日中の緊張を追い風に「海兵隊構想」が進んでいる。(10/28)
(18) 復興予算の流用続く:ベトナムへの原発輸出に向けた「調査等委託費」5億円を計上。(10/31)
 

2012年11月2日  大村市九条の会 事務局